心もニコニコ参観日♡

政府は12日、幼児教育・保育の無償化を実施するための『子ども・子育て支援法改正案』を閣議決定しました。

今年の10月から3～5歳児は全世帯(所得制限なし)の保育料が無償化となります。0～2歳児は住民税非課税の世帯のみが対象となります。『無償化』という言葉が先走り、保育料の全面無償化と勘違いされるケースが多いようですので、以前も保育ブログで幼児教育・保育の無償化について触れましたが、ご認識のないよう再度説明をさせていただきました。

そしてどうしてもこの話題になるとセットで議論になるのが「保育料の無償化より、待機児童の問題が先ではないか」という声です。たしかに私たちのように待機児童を抱えていない地域に住む者にとっては「保育料の無償化の方がありがたい」という声の方が多いように感じますが、待機児童の多い東京都、沖縄県、千葉県などでは保育料無償化によって保育施設への入所希望者が増えることで、益々待機児童が増えるのではという懸念もあるようです。

待機児童問題については政府も様々な政策を打ち出してはいますが、なかなかスピード感のある効果を期待するのは難しいかと思います。それくらい簡単な問題ではありません。そしてこれは政府だけの問題ではなく、保育士離れや潜在保育士(資格はあるが保育士をしてない人)をこれ以上増やしてはいけません。これは我々保育現場で働く者が共通の意識として持つ必要があると思います。

とある保育施設で保育士が一斉退職したという話もありました。悪いのは政治ですか？ちがいますよね。
保育園の建設に騒音を理由に反対する住民もいます。これも政治のせいではありませんよね…？住民の方を責めることはできませんし、私も以前住んでいた場所が保育所のすぐ隣でしたが、たしかに元気な声が一日中聞こえていたのも事実です。それにしても優先すべきはどちらでしょう…。

そして私の知る限りでは離職した理由で一番多く聞かれるのは『職場での人間関係』です。これは職場環境を整える側の責任も大きいと思います。「給料が安い」と言いますが、いまは『処遇改善』の制度によって随分解消されつつあります。そもそも、もっと給与が低かった時代の方が離職率は低かったわけですから、プラスαで施設側にも原因があると私は思います。

矛先(ほこさき)がすべて政府に向かっていますが、我々保育士も意識レベルを高めながら待機児童問題と向き合っていかなくてはなりませんね。これは私においても大きな課題です。

皆さんニコニコ笑顔で頑張っていきましょう！

さてニコニコこどもえんでは先週からフリー参観が始まりました。フリー参観は今月末まで行っており、沢山の保護者の方に申し込みをいただいております。

保育内容は毎日の保育計画によって異なりますが、各年齢の『今月の保育』の見どころはこちらです。